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第2章 ​めざす学校のカリキュラム

2-1.カリキュラム要素
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学びと共育の基礎となる知識と見方・考え方を育む。小学部は「ことば」(国語)、かず(算数・数学)を自律的に学ぶ。

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❸プロジェクト

子どもの自己選択・自己決定により、目的の達成に向けて仲間とともに計画を立て、地域で様々なことにチャレンジする。主体性、対話と協力のチカラを育む。

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❺自由活動

一人ひとりの「知りたい!」「やってみたい!」が芽生え、追求するための自由な遊びや自主的な活動の時間として設ける。その内容に応じたサポートを行う。

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❷テーマ・スキル学習

人権・環境・多文化理解・共生・平和など、学ぶべき社会的・総合的なテーマを参加と体験を通して学び、わたし・あなた・みんなに関わるスキルを育む。

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❹分野別学習

基礎学習以外の学習分野について学び、体験し、追求する。校外に出て様々な分野を視察する。芸術、生活・家庭、音楽、体育、理科、社会等にも関わる学習。

⑥ 個別学習計画

子どもが1週間の学習計画を主体的に立て、1週間のふりかえりを行う。月期、学期、年度の節目にも目標立てやふりかえりを行う。

⑦ サークルタイム

自分を表現し、知り合い、ふりかえるための時間を毎日の朝と帰る前に確保する。

⑧ シェアリング

各自が学んだことを発表・共有する機会を設ける。

⑨ クラスタイム・全校ミーティング

子どもとスタッフによる学級自治をめざしたクラスタイム、学校自治をめざした全
校ミーティングを行う。

⑩ ユースフルタイム

学校の心地よい環境を維持し、よりよくするため、一人ひとりが役割を持ち、毎日少しずつ貢献する。掃除や片付け、修理、花の世話など。

⑪ ランチタイム

お昼ご飯を食べる時間とともに、食後に十分に遊んだり、休んだり、自分が自由に使える時間を多く確保する。

⑫ 年間行事

入学式、卒業式、文化祭、運動会、お祭りなど各種催しや修学旅行。子どもたちと
一緒に創る毎年恒例の行事。

遊び

子どもの育ちに欠かせない「遊び」を1日の中(ブレイクタイム、お昼休み等)、1週間の中(自由活動)で、その時間を保障する。

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1) 学校のカリキュラム要素一覧
  • 私たちの学校のカリキュラムは、下表に示すとおり12の要素で構成されます。

カリキュラムについて
2) 既存の学校の教科等との関連

  • 私たちの学校のカリキュラム要素と既存の学校の教科等の関連を示すと下表のとおりとなります。

  • 「基礎学習」は個別教科の学習、「テーマ・スキル学習」「プロジェクト」等は教科横断型の学習です。

時間割について

2-2.時間割

​小学部 時間割

◇ 学習活動の開始は9:00、終了は15:20。午前3時限、午後2時限で構成される。

◇ 但し、水曜日の終了は12:30とする(午後の時間は、一定のルールの下、生徒は学校施設を利用できる。)。

◇ 「基礎学習」は、月曜日から金曜日まで毎日、1限と2限に行う。1週間あたりの学習時間は、45分×10コマ=450分である。

◇「自由活動」(月曜日)、「分野別学習」(火曜日)は、各曜日の2~4限135分で行う。

◇「テーマ・スキル学習」と「プロジェクト」は、木曜日の2~4限に、3週おきに135分行う

◇ 個人レベルの週間のふりかえりと翌週の計画を立てるための時間として「個別学習計画」を金曜日5限の後半に、学級自治の時間「クラスタイム」を水曜日3限に、学校自治の時間「全校ミーティング」を金曜日3限、学校をより良くする活動の時間「スクールワーク」を金曜日4~5限前半に行う。

◇ 学びの成果を発表する時間「シェアリング」を、各期末の特別期間に行う。

◇ 毎日の始まりと終わりには、表現・対話、ふりかえりの時間として「サークルタイム」を15分ずつ設ける。

◇ 活動の最後には「ユースフルタイム」(掃除や環境整備等の時間)を15分行う。

◇ そのほか自由に遊び・活動する時間として、午前中の1,2限の基礎学習で集中した後に、自由に遊び休むことができる20分間の「ブレイクタイム」を設ける。また、お昼休みも70分間確保し、昼食後に十分に遊び休むことができるようにする。また、予算を付けてグループで活動する「自主企画」を行える。

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​中学部 時間割

◇ 学習活動の開始は9:00、終了は15:20。45分間の午前3時限、午後2時限で構成される。

◇ 『基礎教養』として、月・火・木・金曜日の1~2限に「英語会話」4コマ、「STEM(理数)」2コマ、原則隔週で「作家の時間」と「読書家の時間」2コマを行う。「英語会話」は専任講師が担う。「STEM(理数)」は必要に応じて外部講師に依頼する。

◇ 「生き方探求」として、共同学習で様々な分野(コミュニティ、幸福、お金、健康など)について考え合い、全体として次のような段階をくり返しつつ、自己を省察し、知能個性を何のために用いるのかの未来をデザインする活動を、火・水曜日に合計7コマ行う。協力団体あいち子どもキャリアが年間20コマ、キャリア教育を行う。関心がある高学年の「分野別学習」に参加可とする。

◇「テーマ探究」は、個人または複数で、共通のテーマで設定した問いについて探究する。「プロジェクト」は全体で話し合いながら、自分たち及び社会に関わる共同活動を行う。木曜日の3コマを年間で半分ずつ行う。

◇金曜日5限後半で「探究計画」として1週間の「生き方探求」等の振り返りと翌週の計画立案を行う。

◇ そのほか「サークルタイム」「自由活動」「クラスタイム」「スクールワーク」「全校ミーティング」「ユースフルタイム」などの時間は、小学部の活動の考え方と同様である。

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年間スケジュールについて

2-3.年間スケジュールと授業時間

1) 年間スケジュール

 

  • 私たちの学校の1年間のスケジュールは、下図のとおりです。

  • 2学期制で、(前期:4/1~9/31、後期:10/1~3/31)年間の授業日数は190~200日程度となります。

  •  学期末各9日間を、点検・評価(個人・スタッフ)、学習発表(個人・クラス)、保護者面談の期間にしています。

  •  長期休み後の最初の日を「緩衝日」として設定
    ・緩衝日の時間割…1・2限目:振り返りと個別学習計画、3限目:クラスタイム、4・5限目:自由活動

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2) 長期休暇について

  • 長期休みとして、一般的な夏休み、冬休み、春休み以外に、秋休み、梅雨休み、GW休みを設定(それに伴い、夏休み期間を8/1~8/24 に短縮)しています

  • こうした休暇制度を設けることで次のようなメリットが考えられます。

・子ども … 定期的なまとまった休みは、休む権利の保障と自分を振り返ったり、新たなことにチャレンジしたりする機会とすることができる。

・スタッフ… 毎月、授業がない平日がができ、定期的なふりかえりや教材作成などを、個人やスタッフ間でじっ

くり行うことができる。

・保護者 … 子どもと一緒に休みが取れれば、子どもと季節ごとの旅行や体験ができる。

・学 校 … 既存学校が夏休み期間中で私たちの学校が授業の日に、学校教員向けの研修の機会を提供し、私たちの学校の理念・手法の既存学校へ波及させる機会とできる。

学びと共育の個別計画

2-4.学びと共育の個別計画とふりかえり

 基本方針
 
  • 学びや共育の基本的な範囲や方向は示しつつ、子ども自身で、年間、学期、週間で学びたい範囲や身につけたい価値観・チカラの目標設定を行います。

  • そのうえで、一人ひとりが、何を学び、何に気づき、どう考え、どう行動するようになったかを、蓄積・視覚化し、子ども自身が自ら設定した目標に対して、節目節目に各自でふりかえりができるようにします。そうすることで、自分の成長と課題を実感できるようにするとともに、次のステップに生かせるようにします。

  • また、学校スタッフや保護者が、子どもの成長と課題をどう捉えているかのフィードバックを行い、伴走者として見守っているということを感じられるようにします。

  • テストや通知表などによる到達度や能力の点数による集団の中での相対評価、絶対評価は行いません。

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