ごあいさつ
オルタナティブ・スクール
あいち惟の森 校長
青野 桐子
(NPO法人こどもNPO 前副理事長)


NPO法人
あいち惟の森 代表理事
伊沢 令子
(NPO法人NIED・国際理解教育センター代表理事)
子ども(人)は、生まれながらにしてある、知りたい、学びたい、役に立ちたい、社会とつながりたいという好奇心や欲求を根っこに、自ら育つチカラを持った存在です。また子どもは、権利の主体である人として、なりたい自分になり、望む社会づくりに参画することができます。
私たちは、これら子ども本来のチカラが発揮できる社会を望みます。一人ひとりを大切する、自然といのちを尊ぶ、人権・環境・平和が守られる持続可能なよりよい未来を望みます。
子どももおとなも、自分を肯定的に受け容れて、自分らしく十分に生きられるといい。おとなも子どもも、よく考え、共に学び、育ちあいながら、よりよい社会を築くことができたらいい。
「教育」は、そのための鍵です。「教育」とは、今の社会に合った人を作ることではなく、人々の願いに合う社会を共に創る人を育てることだと考えるからです。
私たちは、こうした願いと想いを基に、『オルタナティブ・スクールあいち惟の森 小学部・中学部』を開校し、本校の基本理念に沿ったよりよい質の「学びと共育」の実践・推進を通して、望む社会の実現をめざします。
はじめに
子どもに寄り添い子どもの参画を地域で実践してきたこどもNPOと、教育指導者に寄り添い参加型の人権・環境・平和教育を推進してきたNIED・国際理解教育センターが、その十数年の経験と想いを重ね合わせ、「理想の学校を創ろう!」と、2014年から共同してプロジェクトを立ち上げ、両NPOに関わる会員の有志を中心に、調査・研究を重ね、2017年9月、この基本構想をまとめました。

校名の由来
「惟の森」(ゆいのもり)の名前に込めた思い
「惟」は、「ただ」と読み、唯一の唯と同じ意味がある。
“世界でたった一つのかけがえのないいのち・自分だよ!”
「惟」は、「おも(う)」と読み、「よく考える、思い巡らす」という意味がある。
“自分でよく考え、様々に思いを巡らす人に!”
「惟」は、「はい、Yes!」という肯定的な返事の意味がある。
“何事もよりよく変えられる!前向きに未来を捉え、行動しよう!”
「森」は、奥深く探究心をくすぐる存在であり、様々な動植物が共生する多様性に満ちた存在を表す。
「オルタナティブ・スクール」Alternative Schoolとは
オルタナティブは「既存のものに代わる〝もう一つの〟」の意味。
イエナプラン、フレネ、二イル、シュタイナー、モンテッソーリ、サドベリーバレーなど
海外の教育哲学者の思想を基に行う学校や
新たな視点を加えた独自のカリキュラムを実施している学校のことをいう。