3-1.基礎学習
1) 目 標
-
私たちの学校の基礎学習である「ことば(国語)」「かず(算数)・数学」、「英語」(中学部)に関する学びの目標は、下表のとおりです。目標の基本的な内容は、学習指導要領(平成29年3月、文部科学省)と同じです。特に、「意味や考え方の真の理解」「自分らしい表現力」「日常や社会での応用力」に重点を置きます。
小学部における基礎学習の目標
ことば(国語)
(1) 読む、書く、伝える、聴くことが楽しく、自分らしく豊かに表現できるようになる。
(2) 言葉の語彙を増やし、読み理解し、言葉や文の思考力、応用力を育てる。
◇ 言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力を育成することを目指す。
-
日常生活(社会生活)に必要な国語について、その特質を理解し適切に使うことができるようにする。
-
日常生活(社会生活)における人との関わりの中で伝え合う力を高め、思考力や想像力を養う。
-
言葉がもつよさ(価値)を認識するとともに、言語感覚を養い、国語の大切さを自覚し(我が国の言語文化に関わり)、国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。
かず(算数)
(1) 数学を楽しみ、自然や社会で起きていることと数学との関わりを理解できるようになる。
(2) 数学の応用力や数学的リテラシーを育てる。
◇ 数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を通して、数学的に考える
資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
-
数量や図形などについての基礎的・基本的な概念や性質(原理・法則)などを理解するとともに、日常の事象を数理的に処理する(数学的に解釈する、数学的に表現・処理する)技能を身に付けるようにする。
-
日常の事象を数理的に捉え、見通しをもち、筋道を立てて考察する力、基礎的・基本的な数量や図形の性質などを見いだし統合的・発展的に考察する力、数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表したり目的に応じて柔軟に表したりする力を養う。
-
数学的活動の楽しさや数学のよさに気付き、学習を振り返ってよりよく問題解決しようとする態度、算数で学んだことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
中学部における基礎学習の目標
国語
-
社会生活に必要な国語について、その特質を理解し適切に使うことができるようにする。
-
社会生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め、思考力や想像力を養う。
-
言葉がもつ価値を認識するとともに、言語感覚を豊かにし、我が国の言語文化に関わり、国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。
数学
-
数量や図形などについての基礎的な概念や原理・法則などを理解するとともに、事象を数学化したり、数学的に解釈したり、数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
-
数学を活用して事象を論理的に考察する力、数量や図形などの性質を見いだし統合的・発展的に考察する力、
-
数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表現する力を養う。
-
数学的活動の楽しさや数学のよさを実感して粘り強く考え、数学を生活や学習に生かそうとする態度、問題解決の過程を振り返って評価・改善しようとする態度を養う。
外国語(英語)
-
外国語の音声や語彙、表現、文法、言語の働きなどを理解するとともに、これらの知識を、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる技能を身に付けるようにする。
-
コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて、日常的な話題や社会的な話題について、外国語で簡単な情報や考えなどを理解したり、これらを活用して表現したり伝え合ったりすることができる力を養う。
-
外国語の背景にある文化に対する理解を深め、聞き手、読み手、話し手、書き手に配慮しながら、主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。
理科
-
自然の事物・現象についての理解を深め、科学的に探究するために必要な観察、実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
-
観察、実験などを行い、科学的に探究する力を養う。
-
自然の事物・現象に進んで関わり、科学的に探究しようとする態度を養う。
社会
我が国の国土と歴史、現代の政治、経済、国際関係等に関して理解するとともに、調査や諸資料から様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
社会的事象の意味や意義、特色や相互の関連を多面的・多角的に考察したり、社会に見られる課題の解決に向けて選択・判断したりする力、思考・判断したことを説明したり、それらを基に議論したりする力を養う。
社会的事象について、よりよい社会の実現を視野に課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに、多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵かん養される我が国の国土や歴史に対する愛情、国民主権を担う公民として、自国を愛し、その平和と繁栄を図ることや、他国や他国の文化を尊重することの大切さについての自覚などを深める。
2) 内容・方法
-
基礎学習は、一人ひとりの理解や学び方を大切にし、基本的に『個別学習』と『共同学習』を行います。
-
また、学びの目標への到達や学習者の個別のニーズに応じて、有効な教材やデジタルツールを探求し、全体及び個人に対するよりよい手法の導入を図っていきます。
学びの内容・進度は、子ども自らが選択・決定する。
自主的・自律的に、個々に合ったペースで行う学習。
担任または専任スタッフ主導により、実験、研究、討議、表現活動など、みんなで学び合う学習。