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高学年クラス:分野別学習「理科実験」

更新日:2020年10月7日

今年度より実験のスペシャリスト・トクさんを講師に迎え、分野別学習の理科を学びます(トクさんは実験だけではない知識の宝庫ですが、それはこれから少しずつわかることでしょう)。


第1回は高学年クラスの「くうきのじっけん」。


目に見えない空気とは一体どんなものなのか?

子どもから「水の中だと見えるよ」という指摘。

なるほど、いい視点!

見方を変えると存在していることがわかってきます。

例えば月には空気がありません。

だから物は燃えないし、声は届かないし、空は真っ暗です。

月から見た地球の写真には、暗い宇宙空間にぽっかりと浮かぶ上半分だけの地球。

「こんな感じなんだ…」とつぶやく子がいました。

月で空を見上げたら、そこには青空ではなく暗闇と星と、それから太陽も一緒に見えるのですから、想像してみて不思議だったことでしょう。

空気のある地球とはずいぶん違うわけです。


また、空気の内訳にも「酸素が1番多いと思ってたー!」との声。

そこで水素を使った実験です。

試験管に水素と酸素を閉じ込め、火をつけると「パンッ」と乾いた大きな音。

ロケットが宇宙へ飛び立つ原理ということが一発でわかるような出来ごとでした。


窒素の実験では、空気は水と同様に液体や固体になることを知りました。

温度をぐんぐん下げ、マイナス190℃で窒素は液体になります。

魔法瓶のような専用容器からその冷え冷えの液体窒素をビーカーに注ぐと…沸騰して気化し始めました。

気化すると体積は約645倍にもなります。

液体窒素のビーカーごとビニール袋に入れました。

すると袋がどんどん大きく膨らみます。

それから小さくちぎって丸めたティッシュに液体窒素を含ませ、今となっては懐かしい写真フィルムのケースに入れます。

カチッとふたを閉めます。

ケースの中で気化が始まり、しばらくするとふたは勢いよくポンッと吹き飛びました。

「弾丸やん!」なんていう言葉どおり、空気が発揮する大きな力も目の当たりにしたのでした。


実験には危険が伴うこともありますが、物を正しく扱い、注意すべきことを守れば安全なのだということも、実験ごとに詳しく聞かせてもらいました。


終盤には「おいしい実験」も待っていました。

液体窒素に入れたマシュマロを口に含んでみると…凍っていたのが溶けました。

いつものマシュマロよりおいしいかも。

液体窒素を張った器にマシュマロを入れると温度が変わって液体窒素が沸騰し、マシュマロも弾むので見ていて盛り上がりました。

ほかに輪ゴムや花も凍らせました。

すぐに常温に戻った輪ゴムはちゃんと伸びたけど、ちぎれた輪ゴムもあったり、花は匂いが消えてしまったり。

テニスボールは床で弾ませようとすると砕けてしまいました。


ワクワク続きであっという間の2時間となりました。

次回は翌週、低学年クラスも一緒に全員で取り組みます。




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