トクさんにお越しいただいた分野別学習の理科は、前回に続いて空気を題材に「みえるようにしよう」の実験です。
マイナス190℃の液体窒素を利用して酸素を冷やします。
試験管に入れた酸素はマイナス180℃で液体となりました。
透明の窒素とは違って、きれいな薄いブルーでしたよ。
次に段ボール製の空気砲を使った実験。
スモークマシンが吐き出した煙を段ボールにあけた穴から入れます。
たっぷり入った段ボールの側面を両手で挟むようにしてたたくと、煙の輪が勢いよく飛び出しました。
「やりたい人!」の問いかけにたくさんの手が挙がり、順番を待つ長い列が。
少し斜め上に傾けると、遠くまでよく飛んでいくように見えました。
あとはタイミング。
両手でうまく同時にたたくのがポイントです。
一人3回で交代のはずが、連打してモヤモヤの煙を出している子もいました(笑)
実験のほかに、この日は「いきものの話」がありました。
トクさんは生き物のこともよくご存じです。
子ども時代からさまざまな生き物を飼育していたとのこと。
この日は動物の頭の「ガイコツ」を持ってきてくれました。
歯の形状からどんなものを主に食べていたのかなど、骨からさまざまな情報が得られると知りました。
昔の人の骨なら利き手もわかるそう。
ところでこれらの骨の主は一体だれなのでしょう?
2本の角があって一目でわかるシカや、その大きさから想像しやすいウシはみんな早くに答えられましたが…。
小さめの骨についてはいろいろな予想が飛び出し、なかなか自信の持てる解答はできません。
ヒントはほ乳類であること。
卵ではなく赤ちゃんを産む動物です。
3年生の一人がこっそり「ヘビはほ乳類?」と尋ねてきたので、「ヘビは卵を産むよ」と返すとまた悩み始めていました。
一番難しかったのはイタチ。
骨の外側に肉や毛があったことを想像してみても、実際にお目にかかるチャンスの少ない動物だと難しかったようです。
いきものってどういうものを指すのか?
「食べる」こと、「成長する」ことと、もう一つ大切な「子孫を残す」ことが特徴。
最後の一つに気づけたのはさすが中学生でした。
低学年には初めてとなったトクさんの理科の時間。
終わってから彼らの発言の仕方について話していると、長年、小中学校で教員として勤めた方の視点には気づきがあると感じました。
講師陣にはスタッフも日々学ぶことがあります。
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